演劇ワークショップ

 演劇には多様なアプローチがある。ここでは演劇に関わるすべてをツールとしたコミュニケーション・ワークショップの事例を掲げる。学校に関しては別ページと一部重複するものがある。
 高校生や教師、一般を対象とした短期間のワークショップの場合、目的をはっきりとさせて効率的なカリキュラムを組まなければならない。それでもワークショップの現場で方向を何度も修正しなければならなくなってしまうのも事実である。
 まずはアートに触れてみる・・・・という機会として、演劇的な要素を多分に含んだワークショップは有効である。









2003年度

●高校演劇部ワークショップ
指導者:斉藤千鶴
対象:高校生(旭川北高校演劇部、名寄高校演劇部)
参加者数:20名・他に引率教員
日程:2003年6月14日13:00から15日16:00まで(宿泊を伴う)

概要:「演劇=台詞を喋ること」という一般的に持ちやすい固定観念を破り、高校生の持つ豊かな想像力を最大限に引き出すような劇創作へ向かうための手法を体験することと、異なる学校の生徒間の交流を図ることを目的としたワークショップ。
1 コミュニケーションと身体を見直す体験。
2 劇へのアプローチ〜シーンを創る。空間を使う。
3 言葉の記号性に頼らない音としての声の表現。
4 グループによる創作。




●糸魚小学校学芸会支援事業・音楽舞踏劇
 小学2年生の担当教諭からの要望で、オリジナル台本による音楽の混じった劇の制作を支援した。芝居のプロットを教諭が示し、高橋聡氏に書下ろしを依頼した。劇中の音楽は朝日中学校音楽教諭の工藤昌晴氏に依頼、その歌唱指導もあわせて依頼した。稽古途中で斉藤千鶴氏を学校へアウトリーチし、直接子供たちと芝居作りを体験する機会を作った。成果は10月26日に糸魚小学校体育館で開催された学芸会で披露された。






●舞台・歴史の語り部事業
 町の開拓以来のことを熟知している市井の人々に、これまでのことを語ってもらい、個人から見た町の歴史を録音した。聞き取りは斉藤千鶴がマンツーマンで行い、70代以上の22名から行った。将来的にこれらの中から地元を素材とする舞台製作の機会があれば活用したい。








2004年度

●上教研士別地区一斉研修会音楽班 斉藤歩演劇ワークショップ
  講師:斉藤 歩(俳優)
  日程:7月21日  14:30〜16:00
  場所:朝日中学校 多目的教室
  対象:士別地区の小中学校の音楽教諭
  参加者:8名

 音楽教諭だけを対象とした「演劇」ワークショップは意外性があるのかもしれないが、現実に演劇と音楽は密接な関係がある。音楽の要素を取り入れながら、演劇側からアプローチしたワークショップは参加者にとっても妙な納得感があった。
 なかでもヴォイス・パーカッションによるオーケストレーションは、譜面も何もない中で互いにアイコンタクトをとりながら作り上げていく過程に音楽教師の面目躍如たる場面が何度もあった。




●ミュージカルBRETH Asahikawa合宿公演及びワークショップ
  講師:ミュージカルBRETH Asahikawaキャスト
  日程:11月13日 13:30〜16:00 ワークショップ。
      11月14日 オムニバス形式でのミュージカル公演。入場無料。

 旭川市を中心としてオリジナルのミュージカル作品をつくっているアマチュア劇団による合宿、公演に際し、地元のアマチュア向けのワークショップを並行開催した。参加者は6名と少なかったが、劇団のキャストと合わせてグループ分けした中に混じってミュージカル体験をした。




2005年度
●北海道ブロックアートマネージメント研修会及び北海道公立文化施設協議会自主文化事業委員会研修会・演劇ワークショップ
  講師:イナダ(演出家・劇団イナダ組主宰)
  日程:9月22日 09:00〜11:30
  対象:標記研修会参加者(公立文化施設企画担当者等)
  その他:文化庁委嘱事業

 公立文化施設の企画担当者を対象とした研修会において、演劇をツールとしたコミュニケーション・ワークショップの一例として体験的な機会を設けた。

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